人生の小道具
本当に人の心を打つ音とは何か・・。それは、演奏家がその音に熱い思いを込めて何かを伝えることだと思います。これは写真や絵や文章でも同じこと。私にとってハープは、自分の思いを伝える一つの小道具にすぎません。
ハープの演奏を通して多くの方々や社会と出会い、様々な事を感じ取ってきました。
そして「生きる」とはどういう事かを学んできました。 そのことをハープの音色に託して私の音楽を聴いて下さる方々に伝えていきたい。FHI(国際飢餓対策機構)や米国のAIDSホスピスなどの活動に参加しているのも、そこで繰り広げられる悲惨な状況を自らの身体で理解し、それをハープの音で表現して多くの方々に伝えるためです。
そう語る池田さんのハープの音色は、どこか温かく、心に響くメッセージが伝わってくる。
多くの人が自分の持つ「人生の小道具」の存在に気付き、社会に対して活かしてほしい。